目次
- セレクトセール2024 概要
- デルフィニアセカンドの2023 – 最高額の馬
- アコルディの2023 – 牝馬での高額取引
- コーステットの2023 – エピファネイア産駒の高評価
- その他の高額馬
- キタサンブラック産駒の躍進
- まとめ
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1. セレクトセール2024 概要
2024年のセレクトセール1日目は、約9時間にわたってリアルタイムで行われ、多くの競走馬が高額で取引されました。今年のセレクトセールは、特に高額な取引が多く見られ、キタサンブラックとエピファネイア産駒が特に高い評価を受けました。セールの全体的な傾向として、良血統馬が多く出品され、今後の競馬界を担うであろう若馬たちが多数取引されました。
2. デルフィニアⅡの2023 – 最高額の馬
最大の注目を集めたのは、上場番号100番のデルフィニアⅡの2023でした。この馬は驚異の5億9000万円で取引され、1歳馬としては過去最高額を記録し、全体では当歳で6億円で取引されたディナシーに次ぐ2番目となっています。
この馬の父はキタサンブラック、母はデルフィニアⅡという素晴らしい血統です。
デルフィニアⅡの2023は、その血統背景からも高い評価を受けています。母デルフィニアセカンドは欧米で活躍し、芝2000メートル以上のレースでG1などで複数の好成績を収めています。また、デルフィニアⅡの他の産駒も優れた成績を残しており、姉のベストミーエヴァー(父No Nay Never)は、芝1800メートルのレースで堅実な成績を収めており、リステッド競走スイートピーSでも好成績を収めています。
サイバーエージェントの藤田晋オーナーは、この馬の取引について「地の果てまで行こうと思っていたが、地の果てまで行ってしまった」とコメントしており、5億9000万円という価格がいかに驚異的であるかを物語っています。この馬は来年のPOG(ペーパーオーナーゲーム)でも主役級の注目を集めることが予想されます。
3.アスコルティの2023 – 牝馬での高額取引
次に注目されたのは、アスコルティの2023で、4億円で取引されました。
牝馬でこの価格は非常に高額。
またこの馬の父もキタサンブラックということで、キタサンブラックの産駒が
再び高い評価を受けていることがわかります。
アスコルティの2023の母親、アスコルティは芝1400メートルのレースで新馬勝ちを収め、その後も1200メートルで勝利を挙げています。アスコルティの血統背景も強力であり、この馬も将来有望な一頭として期待されています。アスコルティの母親リッスンは名牝として知られ、その産駒も多くの活躍馬を輩出しています。
アスコルティの2023の姉であるアスコリピチェーノは、新馬戦から3連勝し、阪神JFを制しました。その後も桜花賞やNHKマイルカップで2着という好成績を収めており、2.3歳のマイルG1を
主役で駆け抜けました。
さらに、全姉アスコルティアーモは芝1800メートルで4勝を挙げています。前走で3勝クラスを快勝し今後はオープンクラスでの活躍も期待されています。
このように、アスコルティの2023はその血統背景と実績から非常に高い評価を受けており、今後の競走が楽しみです。
4. コーステッドの2023 – エピファネイア産駒の高評価
コーステッドの2023は、3億9000万円で取引されました。この馬はエピファネイアを父に持ち、母親のコーステッドはアメリカの芝G1で2着の実績があります。
エピファネイア産駒としても高い評価を受けており、この馬も将来有望な一頭です。
兄であるダノンベルーガ(父ハーツクライ)は、共同通信杯勝利からクラシック路線で活躍し
皐月賞やダービーでも好成績を収めています。また、天皇賞で3着、ドバイターフでも好成績を収めるなど、G1で優れた成績を残しています。
さらに、姉であるボンドガール(父ダイワメジャー)は、後のオークス馬を制し新馬を勝利し、その後
サウジアラビアRCやNZTでも2着と好成績を収めています。
父がエピファネイアに変わり、牡馬クラシック路線での活躍が期待されているこの馬は、3億9000万円という高額取引となりました。
5. その他の高額馬
セレクトセール2024の1日目には、他にも3億円を超える取引が行われた馬が数頭います。イーヴンソーの2023は3億4000万円、コンペティションオブアイデアズの2023は3億3000万円で、カレンブーケドールの2023は3億1000万円で取引されました。これらの馬も優れた血統を持ち、高い期待が寄せられています。
この3頭はいずれもエピファネイア産駒、先ほどの馬たちと合わせると3億円越えは
キタサンブラックが2頭、エピファネイアが4頭ということのなります。
来年のPOGはこの2頭の種牡馬の産駒が中心となりそうです。
6. キタサンブラック産駒の躍進
今回のセレクトセールで特に注目を集めたのは、キタサンブラック産駒の評価の高さです。キタサンブラックはすでに2歳世代で優れた成績を収める馬を輩出しており、今後の産駒の活躍が期待されています。今回のセールでも高額取引が相次ぎ、その背景にはキタサンブラックの種付け料や繁殖の質の向上があると推測されます。
キタサンブラック産駒の中でも、前述のようにデルフィニアⅡの2023やアスコルティの2023は特に高額で取引され、その評価の高さが伺えます。キタサンブラックは、すでに2歳世代で新馬快勝のクロワデュノールや同じく新馬を圧勝し函館2歳ステークスに出走するサトノカルナバルなど、素質馬を輩出しています。
キタサンブラック産駒の評価が高まることで、来年以降の産駒の頭数が増え、種付け料や繁殖の質も向上していくことが予想されます。これにより、さらに多くの優れた競走馬が誕生し、競馬界での活躍が期待されます。
7. まとめ
セレクトセール2024の1日目は、キタサンブラックとエピファネイア産駒が高い評価を受け、数多くの高額取引が行われました。
32頭が1億円越え、累計の取引額も145億円を超え歴代最高となっています。
ナダルやクリソベリル、インディチャンプの産駒でも1億円越えが出ており全体的な競走馬の価格上昇を
ダイレクトに感じるイベントとなりました。
明日は当歳のセールが行われます。
エフフォーリアやサリオスの産駒も出てくるので要注目です。
YouTubeでは同時視聴をするのでそちらもぜひご覧ください。
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