サトノカルナバルはなぜ共同通信杯に参戦?勝算ある?
共同通信杯に サトノカルナバル が参戦!
函館2歳Sの勝ち馬であり、これまで短距離を中心に使われてきた馬が なぜ1800mに挑戦するのか?
また、前走の 海外G1 9着からの巻き返し となる今回、勝算はあるのか?
これまで意外なローテーションを歩んできたサトノカルナバル。
共同通信杯を選んだ理由、勝ち負けの可能性について徹底分析していきます!
サトノカルナバルってどんな馬?血統と戦績
血統

サトノカルナバルは、父キタサンブラック、母リアリサトリスという血統の牡馬。
兄姉には ジャスティンスカイ(芝6勝・オープン勝ち) や ダニーデン(芝2000mで3勝) などが名を連ねています。
ジャスティンスカイは古馬になってどんどん距離を詰めていますが、2.3歳時には芝2000で2勝。
血統的にはサトノカルナバルも十分中距離でやれる下地を持っています。
これまでの戦績

通算 3戦2勝 !
デビューから一貫して 意外性のあるローテーション を選択してきました!
✅ 新馬戦(東京芝1400m)

単勝1.6倍の人気に応え、2着に1.1秒差の圧勝(7馬身差)。
道中は中団から進め、直線では 余力十分のまま突き放す圧巻の勝利 を見せました。
同週の芝1800説もあった中こちらを選択。この時点でかなり意外でした。
ただ、この勝ち方を見せたので「次は新潟2歳で距離延長試すかな?」なんて思っていました。
✅ 函館2歳ステークス(芝1200m)

しかし、まさかの 距離短縮&スプリント路線へ。
しかし、ここでも スプリント適性を発揮 し、直線でしっかり抜け出して 重賞初制覇 を達成。
勝ちタイム1分9秒2は、近年の函館2歳S最速タイムに並ぶ好記録 でした。
次走は京王杯→朝日杯かなとこの時は思っていました。
✅ ブリーダーズカップ・ジュベナイルターフ(芝1600m・G1)

しかし選択したのはまさかの海外遠征!
サトノカルナバルは、芝1600mのG1戦に挑戦するという異例の選択 をしました。
レースでは 先行策を選択 し、アメリカ特有の速い流れにも対応。
しかし、直線では失速し 9着に敗退。
遠征の影響や、距離適性の問題もあり 敗因は明確には分からない ものの、大きな経験となりました。
そして今回、帰国初戦で選択したのが 共同通信杯(芝1800m)。
短距離の実績馬が、なぜ中距離へ?
その理由と勝算について、次の章で詳しく見ていきましょう!
なぜ共同通信杯を選んだのか?
サトノカルナバルが 共同通信杯(芝1800m)に参戦 することは、意外な選択でした。
これまで 1400m→1200m→1600m という距離を使われてきた馬が、なぜ1800mへ挑戦するのか?
考えられる理由を詳しく見ていきましょう。
理由①:中距離を試したかった
意外に思われがちですが、サトノカルナバルは デビュー前から「中距離馬」として期待されていた馬 です。
オーナーの発言では、
「この馬は1600m~2000mあたりが主戦場になりそう」
「それ以上の距離もこなせる可能性がある」
と語られており、当初から クラシック(皐月賞・ダービー)も視野に入れた馬 であることが分かります。

また、血統背景を見ても、
✔ 父キタサンブラックは長距離G1馬
✔ 母系には芝2000mで実績を持つジャスティンスカイ&ダニーデン
✔ きょうだいの勝利実績も1800m以上が中心
これらの要素を考えると、
「ここで中距離を使っておきたい」 という考えが陣営にあったとしても不思議ではありません。
しかし、これまで使われた距離は 1400m→1200m→1600m。
短距離路線を歩んできた理由については、
✔ 「遺伝子検査で短距離向きと出た」
✔ 「気性の面でまずはスピードを活かす競馬をさせた」
✔ 「血統的には中距離だが、適性を見極める段階だった」
などが考えられます。
つまり、もともとは 「中距離を意識しつつ、短距離で力をつけてきた」 という馬。
そう考えると、1800mの共同通信杯を選んだのも、
「ここで距離適性を試し、今後の選択肢を広げるため」 という意図がありそうです。
理由②:ノーリスクハイリターンの挑戦
サトノカルナバルが共同通信杯を選んだ 最大の理由は、リスクがほとんどない ことにあります。

この馬は 函館2歳Sを勝っているため、すでに賞金を確保済み。
そのため、今回のレースで負けたとしても…
✔ 「やっぱりマイル向き」と判断できる
✔ NHKマイルC(1600m)に路線変更すればいい
✔ 皐月賞に出ることも可能ではある
つまり、 「中距離適性を試すには絶好のタイミング」 ということです。
逆に ここで勝ち負けできれば…
✔ 「皐月賞(2000m)に向かえる!」
✔ 「ダービー(2400m)への可能性も広がる」
✔ 「クラシックを狙う大きな一歩になる」
「勝っても負けても、今後の選択肢を広げることができる」
という ノーリスク・ハイリターンな挑戦 になっているのです。
さらに、NHKマイルCを使うにしても前走 ブリーダーズカップ(芝1600m)からの直行は、間隔が空きすぎる ため、どこかで一度レースを使う必要がありました。
もし本命がNHKマイルCだとしても、
「このタイミングで1800mを試し、レース間隔を調整する」という意味でも、
共同通信杯を選ぶのは合理的な判断 だったと言えます。
補足:絶対皐月賞!ではない?
これの流れを見れば、「サトノカルナバルはクラシック(皐月賞・ダービー)を狙っているのでは?」 と思うかもしれません。
しかし、陣営の本音は、「まずは適性を試すだけで、必ずしもクラシックを狙っているわけではない」 可能性もあります。
なぜなら、すでに NHKマイルC(1600m)の出走権はほぼ確定 しているため、
✔ 1800mで勝てればクラシック挑戦
✔ ダメならNHKマイルCへ
✔ どちらに転んでもメリットがある
という状況です。
そのため、今回の共同通信杯は、
「様々な選択肢を試すための1戦」 という意味合いが強い可能性があります。
ここに挑戦してきた=中距離狙い!中距離でやれるようになったとは限らない点は注意が必要です。
まとめ:なぜ共同通信杯を選んだのか?
✅ 元々、中距離適性が期待されていたから
✅ リスクが少なく、試すメリットが大きい
✅ NHKマイルCへ向かう前の叩きとしても適切
✅ クラシック路線への挑戦を試すタイミングだった
意外なローテーションに見えた 共同通信杯の選択 ですが、
実は 「非常に合理的な挑戦」 であることが分かります。
勝算はあるのか?
サトノカルナバルが 共同通信杯(芝1800m)で勝つ可能性はあるのか?
ここでは 「過去のデータ」 と 「この馬の適性」 をもとに検証していきます。
① 最大の焦点は「距離適性」

共同通信杯は 「1800m以上の経験がある馬」 が強い傾向があります。
過去5年の 好走馬のすべてが1800m以上を経験、さらに好走経験がありました。
また 前走2000m組が強い というデータもあります。
前走1600から2着が2頭出ていますが昨年のジャンタルマンタル含め朝日杯善戦組でした。
つまり、
✔ 前走1600m以下の馬は不利
✔ 1800m以上での経験がないと、勝ち切るのは厳しい
サトノカルナバルは 1400m→1200m→1600m というレース経験。
1800mは 今回が初めての挑戦 となります。
「距離が延びて良さが出るか?」
それとも「適性外で苦戦するか?」
これは 走ってみるまで分からない というのが正直なところですが、楽ではないといえるでしょう。
②「前走大敗からの巻き返し」は厳しい?

もう一つの不安要素が、前走ブリーダーズカップで9着に敗れたこと です。
過去5年の共同通信杯 好走馬15頭のうち、14頭が前走5着以内。
前走で大敗した馬が巻き返したケースは 2024年3着のパワーホールのみ。
しかも、パワーホールは 展開に恵まれて3着 という特殊なケースでした。
サトノカルナバルの前走は、
✔ 海外遠征
✔ 芝1600mのG1で9着
これだけ条件が異なるため、単純な比較はできませんが、
「前走大敗した馬が巻き返すのは難しい」 というデータは考慮すべきポイントです。
③ ただチャンスもある?

じゃあまったくだめかというとそうではありません!
この馬のプラスポイントもあります。
まず1つは「脚質」です。
共同通信杯は 「先行して上がりの速い馬」 が有利なレースです。
過去5年の 1.2着馬はすべて4角5番手以内 にいました。
ただ、前にいくだけでは勝ち切れないケースが多い。
実際勝ち馬の内4頭は上がり2位以内の脚を使っています。
つまり、
✔ 前に行ける馬
✔ 道中息を入れられる
✔ 上がり上位の脚を使える
という馬が強いレースです。
サトノカルナバルは 過去の3戦すべて先行策。
さらに新馬戦は上がり最速の脚を繰り出しています。
そのため、「位置取りの面ではプラス」と言えます。
あとは 東京1800mで上がりの脚を使えるか?
新馬戦では 上がり最速(34.0秒) をマークしており、
距離こなせれば競馬内容的にはチャンスもあります 。
④ 馬格あるのもプラス

共同通信杯は 馬格のある馬が強い レースです。
過去5年の勝ち馬のほとんどが 500kg前後の大型馬 でした。
サトノカルナバルは、
✔ 函館2歳S時点で490kg超え
✔ 海外遠征後、成長していれば500kg台の可能性
この点は 「共同通信杯向きの馬格」 であることを示しており、
距離適性さえクリアできれば 勝ち負けになる可能性 もあります。
結局、勝算はあるのか?
✅ 1800mの経験がないのは不安要素
✅ 前走大敗からの巻き返しはデータ的に厳しい
✅ 先行+上がりの脚が使える点はプラス材料
✅ 馬体重は共同通信杯向きのサイズ
結論として、
「1800m適性があれば好走のチャンスはあるが、楽な挑戦ではない」
というのが正直なところです。
共同通信杯で どんなレースをするのか?
クラシック戦線に向けて、新たな主役になれるのか?
注目の一戦になりそうです!
まとめ&展望
サトノカルナバルが共同通信杯を選んだ理由は、
✅ もともと中距離で期待されていた馬で、試す価値がある
✅ 賞金を持っているため、リスクなしの挑戦ができる
という点が大きな要因でした。
一方で、
✅ 1800mの経験がないこと
✅ 前走大敗からの巻き返しが厳しいこと
といった不安要素もあります。
しかし、
✅ 先行できる脚質
✅ 馬体重が500kg前後で共同通信杯向き
という強みもあるため、展開次第では好勝負になる可能性も!
1800m適性を示せれば、クラシック路線の有力候補に浮上!
逆にここで苦戦するようなら、NHKマイル路線へシフトする可能性も?
どちらに転んでも大きな意味を持つ一戦。
サトノカルナバルが どんなレースをするのか、しっかり注目したいですね!
コメント